Windows10 で詳細な OS バージョンやビルド番号を調べる幾つかの手順をメモしています。

大きく、Windowsメニューから順に開いていく方法と、コマンド上から確認する方法を記載します。

Windowsメニューから開く

1. Windows スタートボタン を 左クリックし、歯車アイコンをクリック

2. Windows の設定ウィンドウが表示されるので、システムを選択

3. 左メニューからバージョン情報を選択し、ウインドウ右側を「Windows の仕様」表示欄まで下にスクロール

ここで、使っている OS のエディション、バージョン、OSビルド番号が分かります。

winver でOSバージョン情報のウィンドウを表示

もっと手早く、OSバージョン情報をまとめたウィンドウを winver コマンド一発で表示できます。

1. Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを表示します。

2. winver を入力してOKボタンを選択

3. Windowsのバージョン情報をまとめたウィンドウが表示されます。

ここで、詳細なバージョン、OSビルド番号、エディションが分かります。

msinfo32 でバージョンを確認

1. winver の手順1 と同様、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開きmsinfo32 を入力してOKボタンを選択

2. 表示されるシステム情報から、エディションやバージョンを確認できます。

OSのエディション、ビルド情報が分かります。詳細なバージョン情報はここ二は表示されません。（ビルド番号から紐づければわかりますが）

コマンドラインから systeminfo コマンドで確認

1. Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを表示します。

2. cmd を入力してOKボタンを選択

3. コマンドプロンプトが立ち上がります。

4. 以下のコマンドを入力します。

systeminfo | findstr OS

実行すると、OSビルド情報のみ出力されます。

ver コマンドでビルド番号を取得する

コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力します。

ver

実行すると、OSビルド情報のみ出力されます。

powershell からは動作しないようなので注意。

powershell で ver コマンドの変わり

powershell で ver コマンドの代替は以下で可能です。

$PSVersionTable.BuildVersion

powershell で実行するとこんな結果が表示されます。

その他、開発者向け情報

Win32API 利用

詳細はここでは記載しませんが開発者であれば、Win32API の GetVersion 関数を 呼び出すことでバージョン情報を取得するのが確実そうですね。

公式の Microsoft Docs にはC++での使用例や GetVersion 関数を使って得られる構造体について記載があるのでリンクを貼っておきます。

• (英語)Microsoft公式 - Microsoft Docs - Win32API - GetVersion関数

レジストリから読み出し

ほか、レジストリからバージョン情報を取得することもできます。

Windows のメジャーバージョンであれば、 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion のKey名CurrentMajorVersionNumber からバイナリ値を取得して判別できます。

Windows10 であれば、 0x0000000a(10) のデータが入っています。

Windows のマイナーバージョンであれば、Key名 CurrentBuildNumber から文字列で取得できます。

参考

• (英語)Microsoft公式 - Microsoft Docs - コマンドリファレンス - systeminfo

• (英語)Microsoft公式 - Microsoft Docs - コマンドリファレンス - ver

• (英語)Microsoft公式 - Microsoft Docs - Win32API - GetVersion関数

• (英語)ARCLAB - Get Windows Version - How to get the Windows Version from the System Registry

変更履歴

• 2020/07/18 初版公開