
Scoop は Windows で動くパッケージ管理ソフトです。(公式いわく、パッケージ管理というよりアプリの管理ソフト、とのこと)
このページでは下の内容を書いてます。
似たような Windows のパッケージ管理ソフトで winget や Chocolatey などがあります。他のソフトとどっちが良いか、それぞれどんな特徴があるかは別のページ「Nodachisoft - winget、chocolatey、scoop の比較と開発環境の構築自動化」でまとめてますので、もし宜しければどーぞ。
Scoop を使う時に必要な環境を公式のインストールページ、公式Web から抜粋しています。まずは下を満たすPCを準備しましょー。
※下の手順で具体的なコマンドとか書いてます。
最新の情報は公式の要件(英語ぺーじ)から確認してください!
+ で「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、
名前(O): に "powershell" を入力して起動します。
PowerShell はデフォルトではスクリプトの実行に制限があるので、作業しているユーザに対して一時的に制限を解除してあげます。
Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
制限を解除する許可をしますので
キーを押してすすみます。
PowerShell から以下のコマンドを入力。 もしうまくいかなかったら公式の最新情報を参照すべし。
Invoke-Expression (New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://get.scoop.sh')
しばらくすると Scoop was installed successfully!
と緑色の文字が出ました。
インストール完了です。
標準設定だと、Scoop 本体やScoop で入手したパッケージソフトは 「C:\Users<user>\scoop」に格納されます。ですので、ユーザ毎にパッケージをインストールできます。
PC の全ユーザで Scoop やパッケージを共有する場合はインストール前に環境変数SCOOP_GLOBAL にパスを設定してあげる必要があります。
ユーザ個別のパスを変更する場合は、インストール前に環境変数 SCOOP のパスを変更してあげると良いようです。
※実行制限がかかったままだと以下のエラーが出てくるかと思います。
PowerShell requires an execution policy in [Unrestricted, RemoteSigned, ByPass] to run Scoop.
For example, to set the execution policy to 'RemoteSigned' please run :
'Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -scope CurrentUser'
よく使うコマンドをまとめておきます。
コマンド | 概要 |
---|---|
scoop help | ヘルプを出して使い方確認 |
scoop help [コマンド] | ヘルプを出して個別のコマンドの使い方確認 |
scoop install [アプリ名] | アプリをインストールする |
scoop search [アプリ名] | 該当するアプリ一覧取得 |
scoop list | ローカルにインストール済みのアプリ一覧表示 |
scoop install [アプリ名] | アプリをインストール |
scoop info [アプリ名] | アプリの情報を表示 |
scoop status | インストール済みのアプリのアプデ情報とかを表示 |
scoop uninstall [アプリ名] | アプリをアンインストール |
scoop bucket list | このユーザのScoopに登録されているBucket一覧を表示 |
scoop bucket rm [バケット名] | このユーザのScoopに登録されているBucketを削除する |
scoop bucket add [バケット名] | このユーザのScoopにBucketを登録する |
scoop update [アプリ名] | 対象のアプリをアップデート |
scoop update * | インストール済みのアプリを全部アップデート |
アプリを管理しているところを buckets と呼んでます。 Scoop ではインストール直後は「main」と呼ばれる公式の buckets のみインストールされています。
他にも以下のような buckets が公式で紹介されています。 個人的に気になったもののみ抜粋。
buckets | 概要 |
---|---|
main | 汎用的なCLIアプリ |
extras | mainには合わないなぁというアプリ |
games | OSSとかフリゲ、フリゲ関連ツール |
java | JDK関連 |
nonportable | ポータブルアプリ以外のアプリ |
php | いろんなPHPバージョンとか |
下でフリゲ関連の bucket である "games" を追加できます。
scoop bucket add games
他にも個人が github で公開している bucket 一覧を コチラから参照できます。
scoop bucket list
お試しで Scoop 経由で Firefox をインストールしましょー。 Firefox は extras の bukets にあります。
C:\> scoop bukets add extras
C:\> scoop install firefox
これで'firefox' (XX.X.X) was installed successfully!
が表示されたら
インストール成功です。
実行するファイルは「C:\Users<ユーザID>\scoop\shims\firefox.exe」に入っていました。
「shims」フォルダはShims(”実体とのすきまを詰める
つめ木”の意味)の名前の通り、別の場所にインストールされた firefox.exe をラップして起動しているようです。
インストールしたアプリの情報は以下のように確認できます。
ライセンスや配布元公式サイトなんかも表示されます。スコイ便利!
C:\> scoop info firefox
「Installed:」にかいてある通り、実体は「C:\Users<ユーザID>\scoop\apps\firefox\78.0.2\firefox.exe」で、 呼び出すときは「C:\Users<ユーザID>\scoop\shims\firefox.exe」が内部で呼び出す。という感じみたいです。
Scoop本体やScoopで管理してるアプリを一気にアップデートできます。
C:\> scoop update *
コマンドで一気に複数アプリインストールできます。 下は node.js、VisualStudioCode、Maven をインストールする時のコマンド例です。
C:\> scoop install nodejs vscode maven
aria2 をインストールするとマルチコネクション接続でアプリダウンロードできるように なるようです。以下のようにインストールしてあげれば自動的にマルチコネクション接続が 有効になるようです。
scoop install aria2
興味本位ですが Scoop の標準と公式で紹介されている Bukets の登録数を以下でカウントしました。
C:\> scoop bucket add extras
C:\> scoop bucket add games
C:\> scoop bucket add nerd-fonts
C:\> scoop bucket add nirsoft
C:\> scoop bucket add java
C:\> scoop bucket add jetbrains
C:\> scoop bucket add nonportable
C:\> scoop bucket add php
C:\> scoop bucket add versions
C:\> scoop search | findstr /V "bucket:" | wc -l
2959
C:\>
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